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歯周病ってどんな病気?

皆さんこんにちは
かわだ歯科 歯科衛生士の砂川です。

最近は一気に寒くなりましたね。
もう数日で12月、年末年始と一年はあっという間ですね。

洲本市の図書館前でライトアップされていたものですが綺麗だったので一緒に掲載させていただきます。

ところで寒くなると肩が凝ったり疲れやすかったりと色々な不調が出てきたりしませんか?
そして、肩が凝ったら歯茎が腫れた!と来院される方がよくいらっしゃいます。

しかし、歯茎が腫れる原因は、歯周病等の細菌感染による炎症です。
肩が凝り免疫力が下がっていると感染しやすくなります。

歯周病になると深い歯周ポケット(歯茎と歯の隙間)ができています。
その部分に歯周病菌(歯垢や歯石)が溜まり、歯茎に感染してが出たり、歯茎が腫れたりします。
炎症がある状態で放置していると歯茎が腫れ続け、更に歯槽骨という歯を支えている顎の骨も溶けます。
そうなると歯がぐらついたり、自然に歯が抜けてしまうこともあります。

もちろん歯周病菌のいない歯茎に腫れは起こりませんが、歯周病は成人の約82%が感染しているといわれており、ギネスブックにも「全世界で最も蔓延している病気は歯周病である。地球上を見渡してもこの病気に冒されていない人間は数えるほどしかいない。」と記載されているくらいです。

そう考えると怖くなりますよね。
ただ歯周病に感染してしまっていても、いきなり歯が抜けるわけではありません。

基本的に初期は症状がないので、何十年もかけて進行していきます。
いざ症状が出るのは大きく腫れてきたり、歯がぐらぐらしてきた時が多いです。

そのため早めに歯周病を発見し、初期のうちに歯周病治療を行うことで進行を抑えることができます。(溶けてしまっている顎の骨は戻りません)

その中でいろいろな治療がありますが、一番の原因は歯周病菌になります。
いかに歯周病菌をコントロールしていくかが大切になります。

ところでみなさんお口の中にはどれくらいの細菌が住み着いていると思いますか?
実は約300~400種類いると言われています。

全ての菌が悪いわけではなく、強いものから弱いものまで歯周病菌や虫歯菌など様々な種類が存在します。

お口も腸と同じように善玉菌・日和見菌・悪玉菌が存在します。

日和見菌はバランスが保たれた状態では無害ですが悪玉菌が増加すると悪玉菌に加勢する特徴があります。
割合としては善玉菌:日和見菌:悪玉菌=2:7:1です。

歯周病菌は悪玉菌に分類されます。

歯周病菌ですが、似た種類ごとにグループ(コンプレックス)を作っています。
その中で、とても強い歯周病菌たちをレッドコンプレックスと言います。

この歯周病菌の仕組みは身分制度に似ています。

このピラミッドの最下層にいる平民は善玉菌日和見菌にあたります。
普段は善良ですが、レッドコンプレックスといわれるとても強い悪玉菌が増え誘われると子悪党(悪玉菌)になってしまい悪玉菌の割合を増やし炎症を強めます。

→いかに悪玉菌を増やさず日和見菌を味方につけるかがポイントになります。

当院ではこういった強い歯周病菌がいないかを調べる細菌検査、歯周病を起こしてしまっている方には歯周病治療、定期健診等を行っております。

気になる方は是非かわだ歯科にお問い合わせください。

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