こんにちは。
歯科衛生士の砂川です。
4月も半分が過ぎてお昼はとても暖かくなりました。
今かわだ歯科では芝桜が咲いています。
ただ1日の温度差も大きいので体調には気を付ける必要がありますね。
ところで、疲れが溜まり免疫力が下がると体調を崩しやすいですが、「疲れ」に関してはお酢をとるといいとよく言われていますね。
疲れると身体に乳酸が溜まるのですが、お酢の中のクエン酸が乳酸を分解し、疲労を吹き飛ばしてくれます。
最近では手軽にお酢のドリンクとして飲める機会が増えていますし味も酸っぱすぎず飲みやすいものが沢山あります。
ただこのお酢のドリンクですが、毎日頻繁に飲む機会が続くとお酢の強い酸に歯が接触する機会が増え、歯が溶けてしまいます。
これを酸蝕症といい虫歯とは違い飲食物の酸で溶ける病気なのです。
(むし歯はむし歯菌が出す酸によって歯が溶ける病気です。)
この「酸蝕症」になりやすい飲食物としては、黒酢やリンゴ酢などのお酢系飲料、コーラやオレンジジュースなどのソフトドリンク、スポーツドリンク、栄養ドリンク、柑橘類などの果実、酢の物などが挙げられます。
あとは頻繁に嘔吐がある場合でも胃酸の影響で歯が溶けてしまうことがあります。
前歯が酸蝕歯になると、もともと薄い歯がさらに薄くなって透き通って見えます。
また、歯の先が欠けるというトラブルが起こることもあります。奥歯では、そこに噛む力が加わるので、
健康な歯と比べて歯がどんどんすり減ってしまいます。
また歯が弱くなっている状態の為、虫歯も悪化しやすくなってしまいます。
酸蝕症を防止するには?
≪ポイント≫
- 長時間歯を酸が強いものにさらさない。
- 直接歯を酸に触れにくいようにする。
- 酸に触れた歯がやわらかい間は余計な力を加えない。
≪具体策≫
- 酸性飲食物を摂った後、水やお茶などの中性の飲料も飲むようにする。
- ゆっくり飲まずに、短時間でと飲み干す。
- ストローを使って飲む。
- よく噛めて唾液の出る柔らかいものと一緒に摂る。
- 酸性の強い食品を摂った後は少し時間をおいて歯磨きをする。
お酢を取ることが悪いわけではありません。
適度に摂取して、疲れを吹き飛ばしましょう。