
こんにちは。院長の河田です。
7月12日は「人間ドックの日」です。
もともとは船を点検・修理する「ドック」に
由来するといわれており、
数多くの検査項目で健康上のリスクがないか、
評価するものです。
私たちは普段の生活で自覚症状がないと
「健康だ」と思いがちですが、
気づかないうちに病気が
進行してしまっていることもあります。
実は、お口の中にも
同じような気づきにくい変化が
隠れていることがあります。
◆進行に気づきにくい! 大人の根元むし歯
子どもの頃にむし歯で痛い思いをして、
毎日のケアに励んでいるという方も多いでしょう。
しかし、大人のむし歯は、
子どもの頃とタイプが少し異なるため
注意が必要です。
若い世代では
歯の「頭の部分(歯冠)」にできるむし歯が
多いのに対し、
大人で増えてくるのが
「根元むし歯」です。
中高年以降になると、
加齢や歯周病によって歯ぐきが下がり、
本来は隠れているはずの
根元が露出しやすくなります。
歯の根元は、もともと歯ぐきに守られた
むし歯になりやすい部分のため、
表面に現れるとむし歯になりやすく、
しかも、自身で気づかないうちに進行していきます。

ある調査では、
70代の約65%、
80代の約70%
に根元むし歯がみられたという報告もあり、
年齢を重ねるほど身近なリスクとなっています。
さらに、根元むし歯には
ほかのむし歯にはない、
とても厄介な特徴があります。
◆自覚症状が出にくい? 根元むし歯が「厄介」な理由
根元むし歯には、
若い頃のむし歯にはない
厄介な3つの特徴があります。
1つ目は自覚症状が少なく、
発見が遅れがちなこと。
痛みやしみる感覚がほとんどなく、
鏡でも見えにくい場所にできるため、
気づいたときには深く進行していることも
少なくありません。
2つ目は進行スピードの速さです。
歯の根元にはエナメル質がなく、
やわらかい象牙質がむき出しのため、
一度むし歯になると一気に広がってしまいます。
3つ目は再発のしやすさです。
歯肉が下がって露出した歯の根元、
特にすき間は歯ブラシが届きにくく
汚れも溜まりやすいため、
治療した周囲から再びむし歯が
広がってしまうことがあります。

◆「歯が長くなった?」と感じたら早めに歯科医院へ
無自覚のまま根元むし歯が進んでしまうと、
最後には歯が根元から
ポキッと折れてしまうことがあります。
根元が細くなった大木が、
自分の重みに耐えきれず倒れてしまう。
それと同じことが、
お口の中でも起こりかねません。
そうならないためにも、
中高年以降は根元むし歯への
警戒が欠かせません。
特に、
「最近、歯が長くなってきたかも」
と感じたら要注意です。
それは歯ぐきが下がりはじめ、
根元むし歯のリスクが高まってきた
サインの可能性があります。

歯の根元は
歯の表面よりもむし歯になりやすく、
これまでの磨き方では
守りきれないこともあります。
手遅れになる前に、
ご自身にぴったりのケア方法を
一緒に見つけていきましょう。
