
こんにちは。院長の河田です。
8月はエアコンが最も活躍する季節です。
毎日使っていると、つい「まだまだ大丈夫」と思いがちですが、実際には内部で少しずつ劣化が進み、10年程度で寿命が来るといわれています。
これはお口の中のつめもの・かぶせものも同じで、長く使い続けるにつれて、見た目では気づきにくい劣化や環境の変化が少しずつ積み重なっていきます。
◆つめもの・かぶせものは「一生もの」じゃない?
つめもの・かぶせもの(修復物)の治療を終えると、「これで完治したから大丈夫」と思われがちですが、実はこれらの修復物にも寿命があります。
はじめは歯にぴったりと合っていた修復物も、お口の中という過酷な環境で毎日使い続けるうちに、少しずつ劣化が進んでいくのは避けられません。

修復物の素材や噛みぐせ、お口のケア状況にもよりますが、ある調査では、保険診療で作られた修復物はおおよそ7年から10年程度が作り替えのひとつの目安、という見解が示されています。
◆つめもの・かぶせものが外れる主な原因
つめもの・かぶせものが外れる原因として、主に次の3つが挙げられます。
1.接着力が弱くなる
歯と修復物をつなぐ接着剤(セメント)は、噛む力やだ液にさらされて少しずつ劣化していきます。これにより、歯と修復物の間にわずかなすき間が生じることがあります。
このすき間が広がることで固定する力が弱まり、ふとした拍子に外れてしまうことも。

硬い、あるいは粘着性の強い食べものには注意が必要です。
2.修復物の下の「二次むし歯」
修復物と歯のわずかなすき間から細菌が入り込み、修復物の下でむし歯ができることがあります。これを「二次むし歯」といいます。
このむし歯が進行すると、修復物を支えている歯が弱くなり、やがて外れる原因になることがあります。
3.歯ぎしり・食いしばりによる強い力
睡眠中の歯ぎしりや無意識の食いしばりも原因の1つです。歯や修復物に強い力が繰り返し加わることで、修復物が外れたり欠けたりします。
◆「取れたまま放置」はNG! 早めに歯科医院へ
つめものやかぶせものが外れても、痛みがないと通院をつい後回しにしがちです。
しかし、つめもの・かぶせものが外れると、本来守られていた歯がむき出しの状態に。この部分は歯質が弱く、むし歯になりやすいため、むし歯が進行したり、歯が欠けてかみ合わせが崩れたりするおそれがあります。
このとき、外れた修復物は、そのまま付け直せる場合もあるため、捨てずに保管し、受診時にお持ちください。

また、修復物の劣化は、ご自身では気づきにくいことも少なくありません。
大きなトラブルを防ぐためにも定期的に歯科を受診し、修復物の状態を確認しておきましょう。
